MRは激務?元MRがウワサを徹底検証!!

(2018.3.11 投稿)

私自身もそうなのですが、職業を聞かれて「MRをやっていました」と答えると、「大変な仕事だね!」「夜遅いでしょう」「接待が多いんでしょう」などの大変そうだというイメージを持たれていることが多いです。

そこで巷でのウワサを、製薬会社のMRとして内資系、外資系合わせ3社、10年間の勤務経験がある管理人ギズモが徹底検証します!

MRはどのような点で激務だと思われているのか?

①医師や医療関係者からひどい扱いをされる、話を聞いてもらえない
②MRは必要とされていない
③朝から晩まで、一日中動き回って働きっ放し
④接待・お付き合いが多い
⑤休日出勤がある
⑥セクハラ・パワハラがある

異業種の方々から話を聞いてみると、上記の6項目のイメージを多くの方が抱いているようですが、結論としては、いずれも「そのような面もあるけれど、環境や人による」と思います。

何故そのように思われているのか、実際にはどうなのか、本音で語ります。

①医師や医療関係者からひどい扱いをされる、話を聞いてもらえない⇒△

どのような扱いを受けるか、話を聞いてもらえるかは相手との関係性やタイプ、自分の立ち居振る舞いによって変わってきます

例えば、自分がお店に洋服を買いに行く時のことを想像してみてください。

洋服のデザイン性や着心地を重視して洋服を選んでいるのに、ショップ店員が価格が安いことや残り1点しかないというあまり関心のない情報ばかり言っていたら、いくら熱心に説明されても興味が湧くどころかむしろ嫌になってしまいますよね。
反対に自分の好みにピッタリなものを紹介されたら興味を示しませんか?

特にこだわりがなく、なんとなくプラッと入ったときには、どのような色、形が流行っているなどの情報が役に立つのではないでしょうか?

医師・医療関係者等とMRとの関係も同じです。

医師・医療関係者によってニーズが違うので、ニーズを掴みとって欲しい情報を提供できるMRは医療のパートナーになれますが、自分の話したい事ばかり言うMRは話を聞いてもらえず雑な扱いを受けたと感じるかもしれません。

では、ニーズはどう掴めばよいか?
それは、医師のタイプによって異なるので、何度も訪問するうちに自分で傾向を掴むか、最も早くて確実なのは前任に確認する又は医師と仲の良いMSさんや門前薬局の薬剤師さん、他社MRなどに話を聞いてみることです。

昔、気難しいことが有名な女医さんがいました。
某大手製薬メーカーMRは地雷を踏んでしまい出入り禁止になり、私は前任者から話を聞いていたので関係性も良好で、順調に売り上げも伸ばすことができました。

その地雷というのは、「先生に質問すること」だったのです。
「ニーズを掴む」には、まず初めに「相手に質問する」ことが大切だと習いますよね。
しかし、その女医さんは意見を求められると「なんであなたに言わないといけないの、それを聞いてどうするの」というようなタイプの先生で、ニーズを掴む王道的な「質問」がタブー事項でした。
私はそれを聞いて知っていたので、「文献や最新の医療情報」などを簡潔にまとめ、簡単な説明とともに提供することをメインに行ったため良好な関係が築けました。

反対に「意見を求められることが好き」な先生もいます。
医師会長やまとめ役をかってでるような方にはこのタイプが多く、「文献ではこのようなデータが出ていますが、先生が使った感触としては実際どうですか?」など、「どう思っているのか教えてもらう」姿勢で臨むと良い場合もあります。

他にも、他の医療機関ではどのような使い方をしているかを気にされる先生もいたりで本当に様々です。

MRが医師と面会する時間は1分で終わる人もいれば、30分話す人もおり、10人以上ののMR、MSが順番待ちをすることもあります。
医師によって一人一人のタイプやニーズが違いますので、タイプを見極め、ニーズに応えられるMRは印象にも残り、話を聞いてもらえます。

②MRは必要とされていない⇒△

最近さかんに言われる「MR不要論」。
「医師は忙しいので、MRなんかと会わなくてもインターネット上、学会等だけで十分情報を得られる」という理論のもと議論されているようですが、私は必要だと思います。

しかし、必要だと思うのは①で書いた「ニーズ+αのことができるMR」、「自ら学び続ける努力を惜しまないMR」、「薬の先に患者さんの存在を考えられるMR」です。

MRは営業なので、目標数字を持ち、達成できないと厳しい追及があったり、ボーナスが下がったりします。
とにかく薬を使ってもらいたい余りに「数字が足りないのでうちの薬を使ってください」などと必死の形相でお願いしても、それが通用するのは普段から信頼関係を築けているMRのみです。

データや根拠も無く、ろくに関係性も構築できていないのにこのようなお願いや、中身の無い一方的な話ばかりしていたら面会はしてくれたとしても、毎日会うMRの中のその他大勢になってしまうでしょう。

どこのエリアにも担当エリアが長く、医師や医療関係者とまるでスタッフの一員のように親密なMRがいます。
一見喋り好きで医師とも趣味の話ばかりで盛り上がっているようにも見えますが、実は知識の幅が非常に広く、何か質問されたらすぐに的確な答えを用意できる人・痒いところに手が届く人がほとんどです。

例えば、自社で扱っている花粉症の薬が子供に使えるか質問されたとします。
Aさん:「うちの薬はお子さんには使えません」
Bさん:「うちの薬はお子さんには使えませんので、他社の○○、△△はお子さんにも安全にお使いいただけます。○○のドライシロップはイチゴ味で飲みやすいと評判も良いみたいですね。お子様に使える薬を一覧表にまとめましたので、もしよかったらご覧ください」

またわからないことが出てきたら、AさんとBさんどちらに聞きたいですか?
多くの医師がBさんだと思います。

Aさんは自社製品について正しい情報を伝えていますし、Bさんはどうして他社の薬を勧めるようなことをするのか?と疑問に思うかもしれません。
しかし、「患者さんのことを第一に考えて動く」ことが、医師のニーズに繋がることが多々あります。

Webで検索すれば知りたいことを調べることはできますが、忙しいいしだからこそ調べる時間も限られます。
そんな時に知りたいと思っていた情報+α、最新の学会情報、文献の概要など持ってくるMRがいたらどうでしょうか。

自分にとっての利益だけでなく、常に患者さん、医師、医療関係者にとって最善となることはどのようなことかを考え、実行できる人は信頼関係を築くことが出来、必要とされるMRになっていくと私は考えています。

③朝から晩まで、一日中動き回って働きっ放し⇒〇

確かにMRの仕事は朝早く夜も遅いことが多い職種です。

最も一般的な勤務時間は、8時~20時くらいでその後講演会が会ったら参加し、内勤業務が残っていたら会社へ戻って仕事をするので23時~24時頃まで事務所に残っている人もいました。
しかし、それは毎日ではありません。

上司が残っているのでなかなか帰りづらい、情報交換の時間、一日の訪問が全て終わった後にチーム会議が行われたりと遅くまで残っていることが日常化している時もありましたが、それは一昔前のことで現在は21時ころまでには帰社するように言われている会社も多く、帰りがそこまで遅くなることはありません。

また、朝から病院や薬局などを訪問し、空き時間には移動したり次の面会の準備をしますので、朝から晩まで仕事のことを考えている時間は長いです。
定時に終わる仕事などに比べたら激務と思える方もいるかもしれませんが、多くの職種の方が同じくらいもしくはそれ以上勤務し、勤務時間内はずっと仕事しているのではないでしょうか。

新薬メーカーは時給計算にすると時給が高い職種であることも有名で、年収や勤務内容、勤務時間などを考えると、私はむしろ恵まれている職種だと感じています。

④接待・お付き合いが多い⇒△

私が新入社員だった10年以上前は、飲食接待、ゴルフコンペは人間関係を築くうえで大切な仕事の一つでした。
先輩方に、先生と仲良くなりたかったらテニスかゴルフを出来るようになった方が良いと言われたのを今でも覚えています。

単独の接待だけでなく、医学部時代の同期など仲の良い先生方何人かをお呼びしてグループ接待したり、医院で開かれるゴルフコンペや登山に参加したりと多数の接待やイベントに参加しましたが、医院主催で行われるイベントに誘ってもらえるというのは人間関係が出来ているという一種の目安でもありましたし、普段とは違った話をできる貴重な場でもありました。

私の場合は女性ということもありあまり接待は多くない方でしたが、エリアによっては週に何回も接待をしているMRもいたので、昔は多かったと思います。

しかし、2012年4月から製薬会社から構成される医薬品公取協が業界のルールを厳しく定め、ゴルフ、カラオケ、2次会などが禁止になりました。
また、接待も今までは1人2万円⇒5千円の上限になってしまったので、実質接待はほぼ無くなりました。
会社として、原則接待は禁止しているところもあります。

テニスや卓球、ビリヤードなど自費でお付き合いするということはあるようです。

どちらにしても、昔のように接待やお付き合いをするから人間関係が良くなり、自社製品を使ってもらったり、採用に力を貸してくれるという時代は終わったと言ってよいと思います。

これからは、MRとしてより専門的な知識などの部分の評価が高まっていくでしょう。

⑤休日出勤がある⇒〇

製薬会社のMRは基本的に土日祝日が休みです。
しかし、たまに医師が実際のデータを交えながら医療関係者を対象に話をする講演会や研究会がありますので、休日出勤することもあります。

自分の居住エリアで行われる場合は、土曜日ですとだいたい夕方の16時~17時頃から2~3時間の講演があり、その後立食形式の懇親会が行われます。
講演内容は自社の医薬品に関するテーマの話となり、懇親会はいつもよりリラックスした空間で普段聞けないようなざっくばらんな話を聞けたりする貴重な時間となりますので、担当先の医師が来てくださった場合はできるだけ懇親会まで来ていただけるようにエスコートします。

全国講演会などで遠方から向かわなければならない場合は、担当先の先生が行くならば基本的に一緒に行きます。
飛行機で行く場合や長時間の移動となる場合は前泊することもあります。
土曜日は午前診療の所が多いため、土曜日の午後に出発して前泊し、日曜日の講演会に出席となるとMRもそれに合わせて一緒に行動します。
その際、移動時に必要な飛行機のチケットなどは担当MRが用意しますので、一緒の便を取り、移動中に話をする事もいつもと違った話を聞けることが多く、ニーズを探ったり考え方を知るチャンスになります。

また、業界全体(特に外資系)では有給消化を推進しておりますので、もし土日が講演会などで潰れてしまっても、代休を取りやすく、遠方から向かった際には有給を使って少し長く滞在することも可能です。

講演会・研究会は土日祝日に行われることもありますが、自社製品を医師の立場から客観的に話してもらえる貴重な場でもあります。
話を聞くことは自分にとって勉強になるとともに、先生のニーズを探ったり、普段は見られない一面を見られたり、より関係性を深めるためのチャンスでもあります。

⑥セクハラ・パワハラがある⇒△

数年前に女性MRが医師からセクハラを受けたなどという報道もあったため、そのようなイメージがあるの可と思いますが、私は女性MRとして10年以上勤務していましたが、セクハラを受けたことはありません。

実際周囲でも医師から何かされたというのは聞いたことがありません。
「セクハラ」という点でみると、医師はモテる職業ですし、お立場がありますので、敢えて問題になりそうなMRに何かすることはないのではないかと思います。

むしろ、一般の不特定多数の方を相手にする方ほうがセクハラのリスクは高いのではないのでしょうか。

それに対して、「パワハラ」は上司や環境によっては存在すると思います。
私が実際に効いた例としましては、40代後半の営業成績が良くないMRに対し、チーム会議の際に担当先全ての状況を一つ一つ報告させたという話や、20台中盤の営業成績が伸びないMRに対し、訪問計画を細かく出させた上に1週間全て同行してそれを定期的に続けたという話などあります。

やはりMRは営業ですので、成績が良ければそんなに追及されることはなく、成績が不調だったり、そりが合わなかったりすると厳しい追及をされたりしますが、上司によるところが大きいと思います。

このご時世ではセクハラに気を付けている人は多いですが、自分がパワハラをしているということに気が付かない上司もいます。
常識的に考えておかしいと思ったらまずは信頼できる同僚に相談したり、一人でため込まないでください。
周囲にも同じように感じている方は大勢いるかもしれませんし、何か良い対策や案が出てくるかもしれません。
特に外資系企業ではセクハラ、パワハラに敏感なのでその声がホットラインなどで届けば、状況は良くなるでしょう。

まとめ

よく噂されている話を、元MRの実際の体験から書かせていただきました。
△が多くなりましたが考え方やMR一人一人によって見え方が違います。
土日の講演会を例にとっても、土日は絶対に働きたくないという方にとっては嫌なことになりますが、診療が無い時にリラックスした状態で面会できると思う方にとってはチャンスと捉えます。

「MR」は向き・不向きがはっきりした職種ですので、上記の内容を見てMRって大変そう・・と思う方は実際MRになったら仕事を辛いと思う可能性が高いです。

また、会社によっても仕事の内容、社風に大きな違いがありますので、MRになりたいと思う方は転職エージェントなどを通してしっかりと企業研究をしてから転職先を決めることを強くお勧めします!

 

ただ、一点注意いただきたいのは、エージェントによって扱う案件が違うこと、担当者と合う・合わない等ありますので、転職エージェントを利用する際は最低でも3社以上登録することをお勧めします。

お勧めのエージェント

【リクルートエージェント】
転職成功実績No.1で、大手の製薬メーカーなど常時1500件以上の求人数を誇るでリクルートエージェントはぜひ登録すべきです。
扱っている求人数が非常に多いためご自身に合った転職先も見つかる可能性が高くなります。
また、メディカル業界に精通したキャリアアドバイザーが、求職者の希望やスキルに沿った求人を、厳選してご紹介し、職務経歴書・履歴書などの書類の添削、独自に分析した業界・企業情報の提供、志望企業への推薦など転職サポートも非常に充実しています。

参加者の80%以上が満足しているというリクルートエージェント主催の「面接力向上セミナー」にも無料で参加可能ですので、まずは登録だけしておいても全く損はありません。

リクルートエージェント

 

【ワイアットラクト(株)】
元祖、MR専門の転職エージェントです。
業界トップクラスの転職成功者数を誇り、長年の転職サポートで得たノウハウを武器に惜しみなくサポートしてくれます。
志望している企業に向けた独自の書類添削、面接サポートによって書類通過、面接通過できたという報告も数多く聞こえてきます。
知識が豊富なアドバイザーとの匿名相談や無料相談も充実しておりますので、漠然とMRへの転職を考えている方は一度詳しいお話を聞いてみたら、よりMRや製薬業界への理解が深まると思います。

 

 

 

【パソナキャリア】
パソナグループとしての幅広いネットワークを生かし、大手製薬メーカーや大手医療機器メーカーとのお付き合いが深まっているため、求人の種類も豊富。
転職成功実績は右肩上がりで増えてきているエージェントです。
専門に特化したキャリアアドバイザーが、様々な角度からキャリアコンサルティングを実施し、求職者の方の強みやキャリアプランについて一緒に考えてくれる体制が整っています。
しっかりと面談を行うため、1.5時間~2時間程度の面談時間をとってくれます。
不安なことや伝えたい点等もじっくり話すことができますので異業種からの転職を考えている方にはお勧めですが、面談場所は東京・大阪・名古屋の3か所のみですので注意が必要です。

パソナキャリア