MRの営業日当は何のためにあるの?実は奥さんに内緒の人も多い?

(2018.4.4 投稿)

MRは入社すると2枚の通帳を作ることになります。

1枚目は、給与口座用。
こちらには、毎月の給与、ボーナス、住宅補助や残業代、各種手当などが振り込まれます。
(課税対象です。)

2枚目は、日当の口座用。
こちらには、毎月の営業日当、出張があった月には宿泊手当などが振り込まれます。
(非課税です。)

今回は、2枚目の銀行口座である、非課税の営業日当口座についてお話したいと思います。

営業日当とは何?

MRは会社によって金額は異なりますが、1日に20004000円位の営業日当をもらっています。
営業日当は、多くの企業でクリニックや病院、薬局などを訪問する外勤を5時間以上した日に支給されます。

(例)
営業日当が3000円/日
1か月に外勤した日が20日上記の場合、3000円x20日=60000円
その月は6万円が給与口座とは別の口座へと振り込まれます。

営業日当の使用目的は?なぜ非課税なのか?

営業日当は、名目上は昼食などの食卓費として支給されています。
しかし、食事代だけで一日に3000円なんて貰いすぎなのではないかと思いますよね。

MRは営業なので色々とお付き合いが多い職業でもあります。
そのため、テニスやビリヤードなど担当先の先生が趣味としていることを一緒にしたり、コメディカルの方々や医薬品卸のMSさんなどと食事に行ったりする機会がありますが、このようなお付き合いは経費で落とすことはできませんので、全てMRの自腹となります。

今は接待の減少と共にお付き合いも大分なくなりましたが、10年以上前は私の周囲でも週に4~5日間(テニス、ビリヤード、バドミントン、飲み会など)医師や薬局長などとのお付き合いに参加しているというMRもいました。
趣味や飲み会に参加することで医薬品の売り上げに直結するかは別として、普段あまり聞けないような話を聞けたり情報収集の場としては有用だったようです。

「非課税=食費やそのほかの雑費」とみなされますので、営業日当が非課税ということは、MRは医師やコメディカルとのお付き合いも仕事の一部であるということなのではないかと考えられます。

実はけっこう多い?営業日当の存在は奥さんに内緒?

営業日当は意外と持ち出しの多いMRにとって、とても重要な資金源ですので、既婚者では営業日当の存在を内緒にしている方もいるようですね。
私の周囲でも何人か内緒にしているMRは存在しますので、けっこう多いのかもしれません。

それでは、なぜ奥さんに内緒にできるのか?
そして、どのような経緯で奥さんにバレてしまうのか実体験を元にお話しします。

営業日当の存在は隠せる?

冒頭でも書きましたが、MRは「給与口座用の通帳」と「営業日当用の通帳」の2種類持っています。
これはMRが故意に分けているのではなく、会社の指示で2つの通帳を用意することになります。

「毎月、ちゃんと給与明細をみているので、特に問題なさそうだけれど・・・」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は営業日当の項目は給与明細にはのっていません。

営業日当の通帳を見てはじめてその月の営業日当がいくらだったのか確認することが出来ます。
そのため、堂々と給与明細、源泉徴収を見せたとしても、日当の存在がばれることはないのです。

なぜ奥さんにバレるのか?

営業日当の存在がバレる経緯には大きく3つあります。
①通帳が見つかったり、自分で話してしまい自滅する
②MRの奥さん同士のネットワークの中で知る
③会社で家族ぐるみでのイベント時に知る

①通帳が見つかったり、自分で話してしまい自滅する

おそらく最も多いパターンが自滅だと思います。
うっかり「今月は休みが多かったから日当が少なかったな~」と喋ってしまい、「日当って何?」と奥さんに聞かれるというパターン。
この場合はなんとか頑張ればごまかせるかもしれません。

通帳をその辺に置いたままにしてしまいそれを奥さんが見つけてしまうパターン。
日当の存在を知らずに通帳だけ見てしまったら「会社から振り込まれているこのお金は何?」と疑問に思い、最悪の場合「まさか私的流用している?」と心配をかけてしまう可能性があります。
弁明するのも難しいですね。

②奥さん同士のネットワークの中で知る

MRは転勤族ですし、共働きでなくても普通の生活を送ることは可能ですので、専業主婦の奥さんが多いという特徴があります。
MRは基本的に転勤先を自分で決められませんので、移動先は知り合いもいない初めて訪れる地であるということも珍しくありません。

そのため少しでも新天地で知り合いを作りたいという人が多いのか、SNS上でも「転勤族の妻」のコミュニティが多く存在します。
特に、お子さんがいる家庭では子供同士で遊べる機会を作ったり、幼稚園や小学校、習い事などの情報収集のためにも積極的に外に出かけます。

「転勤族ってそんなにいないんじゃない?」と思うかもしれませんが、家賃相場や治安などを考えて家探しを行うと自然と同じエリアに人気が集まり、結果として同業の転勤族が同じエリアに多くいるということになります。
実際、私もびっくりしたのですが、今住んでいるマンションには同じ会社の人が3人、他社のMRも10人以上住んでおり、朝出勤する時間になるとスーツを着て自社の紙袋を持った人たちが駐車場に勢ぞろいしている光景が見られます。

そして、女性ならではなのかもしれませんが、MRの奥さんに一人友達ができると、その友達が知っているMRの奥さんも紹介したいとなり、あっという間にネットワークが広がります。
私も新天地で長男を出産後1年以内に、同じマンションに住んでいたり、児童館で会った他社MRの奥さんだけでも10人以上おり、子連れで遊んだりランチに行ったりしました。

そのようなMRの妻、転勤族の妻のコミュニティの中で「営業日当が高くていいよね~」などと、営業日当の話題が出る可能性があります。

③会社で家族ぐるみでのイベント時に知る

MRは基本的に、「東京支店 第一病院グループ」などと、7~10人くらいのグループに所属し、個人の目標数字の他にグループの目標数字も持ちます。
そのため、グループや会社での親睦を深めるために家族ぐるみの懇親会やBBQなどをすることがあります。

私も以前グループのすき焼きパーティーの際、後輩MRから「妻には日当の事話していないので内緒にしていてください」と頼まれたことがあります。
何度もグループで顔を合わせているうちに奥さん同士が仲良くなるケースや、子供がいる家庭では子育て関連の情報を聞くために連絡先を交換し、MRの妻たちだけで会うことも珍しくありません。

そのような中で、「営業日当」の話を聞いてしまう可能性があります。

最後に

営業日当は昼食代の他、不定期に起こる支出が必要な場合のためなどに支給されています。
だいたい5~6万円くらい毎月支給されますので恐らくそれでは足りない月も余る月もあるでしょう。

MRは急な飲み会やお付き合いなども不定期にあるため、その都度奥さんに言って金銭をもらうのではなく、日当の存在自体を奥さんに知らせずに、その中でやりくりしているMRも多くいるようです。

ただ、結婚生活は長く何十年と一緒に過ごすことになりますよね。
万が一日当の存在がバレてしまったら、夫婦関係に亀裂が入るのは避けられないと思います。
嘘をついていたことで信頼を無くしますし、金銭がからむと尚更です。

色々な事情で内緒にしている方もいるかもしれませんが、もし内緒にしているなら、後々バレて気まずくなる可能性を考えると、初めから正直に営業日当の存在を伝えたうえで、必要なお金であることを交渉することをお勧めします。
理解を得ることが面倒に感じても、これから人生を共にするパートナーですので、先生にプレゼンするような熱い気持ちで伝えたらきっと伝わると思います。