MR未経験者がMRへ転職をする前に知っておいて欲しいこと

(2018.3.6 投稿)(2018.5.12 更新)

新卒採用でも中途採用でもMRは人気の職種です。

その理由としては、製薬業界の景気に左右されにくい「安定性」「高い給与水準」、医薬品を通して生命に関わる「専門性の高さ」と人気の条件を多く含んでいるからだと考えられます。
そして、MRは専門性が高く人気の職種でありながら、医療に全く関係のない異業種からでも転職が可能な職種でもあります。

しかし、実はMRの実態や仕事内容はあまり知られていないことが多く、離職率が高い職業でもあります。
どんな職業でもそうかもしれませんが、向き、不向きがあり、”向いている人にとっては一度なると辞められない天職”となりますが、”向いていない人にとっては辛い環境”になり「転職なんてしなければ・・・」という事態になりませんよう願いを込めて、MRの仕事についてや転職をする上での注意点をご紹介します。

【まず初めに読んでいただきたい記事】

また、製薬会社等に応募するためには年齢や営業経験等の条件がありますので、それについてもこちらで詳しくお話していきます!

未経験の人がMRに転職することは可能か。


結論から言ってしまうと、異業種からMRへ転職することは可能です!

未経験からMRになるには大きく分けて3通りの選択肢がありますので、働き方や仕事内容等の違いを理解してから応募先を決めることが大切です。

①CSOに所属しながらコントラクトMRをする
②新薬メーカーでMRをする
③ジェネリックメーカーでMRをする

①CSOに所属し、コントラクトMRをする

ここ数年、MRの人員削減の動きやニーズの変化からコントラクトMRの需要は高まっており、求人は未経験者も対象に常に一定数存在しています。
異業種からも積極的に採用をしているCSOもあり、最も求人が多く採用になる可能性が高いのがコントラクトMRです。
MR認定資格取得のための研修も充実しているところが多いです。

CSOとは、(Contract Sales Organization:医薬品販売業務受託機関)の略で、自社で雇用しているMRを製薬会社へ派遣し、医薬品の情報提供活動や販売促進等のプロジェクトに参加させるサービスを提供している企業のことを言います。

CSOに所属しているMRをコントラクトMRと呼び、CSOからクライアントである製薬会社へ派遣され、その企業のMRとして活動します。

【代表的なCSO】
>>クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社
>>アポプラスステーション株式会社
>>シミック・アッシュフィールド株式会社
>>株式会社EPファーマライン

仕事の内容は製薬会社のMRと変わりありません


コントラクトMRは、CSOに正社員又は契約社員として所属します。
そして、製薬会社から「人員が足りない」「新薬が出るので人手がもっと欲しい」等の依頼を受けて製薬会社に派遣されますので、実際に働くのは派遣先である製薬会社となります。

その製薬会社のMRとして仕事をしていくわけですが、エリアや領域等ほかのメンバーと同じように目標と担当を持ち、仕事内容も同じです。
面会する医師や薬剤師なども「○○製薬のMR」として認識しており、コントラクトMRであるかどうかはわかりませんし、言う必要もありません。

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どのように派遣先が決まるのか

「それではどのように派遣先が決まるのか」と言いますと、新薬メーカー又はジェネリックメーカーから欲しい人材の依頼があったときに、CSOがそれに適する人材を派遣する形になります。

例えば、製薬会社では
「新薬が発売になるから東京の多摩地区をもっと販売強化したい」
「急に欠員がでたから補充したい」
など様々な内容・目的で「プロジェクト」と呼ばれる仕事が発生しますので、地域や最適であろう人材を考慮したうえでコントラクトMRが派遣され、それぞれのプロジェクトに参加します。

1つのプロジェクトにつき1~2年の契約を交わし、プロジェクトが終わって一度CSOに戻ってから、また新たなプロジェクトに参加するという流れになります。
その際、優秀な成績を挙げたり、企業に貢献すると新薬メーカーから「プロジェクトが終わったらそのまま我が社の正社員になりませんか?」というような、「転籍」を誘われることがあります。

もし、ずっとコントラクトMRをするのではなく、新薬メーカーに入社したいという希望があるのでしたら、「転籍」という方法が最も可能性の高い新薬メーカーMRへの道です!

企業とは1~2年という短いスパンでの契約になりますので、ライフスタイルに合わせた多様な働き方をしたい方、また様々な企業で多領域の医薬品を扱うことで知識の幅も広がりますのでキャリアアップをしたい方には向いていると考えられます。

給与・福利厚生は?

あくまでも所属はCSOですので、給与や営業日当、福利厚生等は全てCSOの規定に適用され、CSOから支給されます。
派遣先の製薬会社から給与が出たり、福利厚生を受けられることはありません。

年収は中堅製薬メーカーと同程度を望める可能性はありますが、CSOは住宅補助等も無いところが多いので、トータル年収で見るとジェネリックメーカーよりは高く、新薬メーカーよりは低くなることが一般的です。

希望の勤務地は叶う?転勤は?

コントラクトMRの場合、CSOはどのエリアでどんなプロジェクトに参加させるか想定したうえで内定を出すことが多いため、初任地の希望が叶う可能性は高いです。
結婚していたり、家庭の事情などで地域を限定して働きたい、転勤をしたくないという場合も地域限定・転勤無しで働くことができます。

しかし、コントラクトMRは製薬会社のプロジェクト発生に伴って必要とされるため、いつも希望通りのプロジェクトが存在するとは限りませんので、 狭いエリアを指定しての活動は実質難しいです。
また、とても魅力的なプロジェクトがあり、CSOが派遣するMRの候補を考える際も、全国転勤が可能な人の方が候補となる可能性は高まります。

よほどの事情が無い限り、全国転勤可能な方の方がチャンスは広がりますので、ご自身にとっての優先順位を考えたうえで勤務地の希望を出すことをお勧めします。

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②新薬メーカーでMRをする


ほとんどの方が「MR」と聞いて思い浮かべるイメージが「新薬メーカーのMR」だと思います。
武田薬品やアステラス製薬、ファイザーなどの良く耳にするような製薬会社の多くは新薬メーカーで、自社で新薬の開発から製造・販売までする企業のMRを指します。

新薬メーカーのMRは仕事面で勉強や研修体制が整っているだけでなく、給与面や住宅補助等の福利厚生面でも優遇されていますので、人気の高い職種でもあります。

異業種からは狭き門

ここ数年の傾向としましては、新薬メーカーの求人はMR経験者に限られている場合が多く、異業種から入社するには非常に狭き門となっています。

以前は異業種からコントラクトMRになり、今度はMR経験者として新薬メーカーへ転職するという流れがありましたが、現在ではそのルートで採用になることは厳しく、唯一入社できる可能性としてあるのが「コントラクトMRとして派遣された先に、そのまま転籍する」というルートです。

そのため、将来的に新薬メーカーへ入社を希望している場合にもまずは「コントラクトMRからスタート」するのが望ましいです。

給与や福利厚生は?

MRの年収は大手製薬会社ほど高い傾向にあり、営業職の中ではトップクラスと言われています。
内資系の製薬会社は年功序列で営業成績にそれほど左右されませんが、外資系はインセンティブと呼ばれる成績に応じた成果報酬がボーナスに大きく影響しますので、毎年成績がどうだったかで年収が大きく変動します。

住宅補助は内資系の方が手厚く、外資系の方が少ないのですがその分年収が多く設定されているようなので、普通の営業成績をあげているならば内資系と外資系とで大きな差はないと思います。

他にも会社が提携している施設を安く使用できたり、安く宿泊出来たりと福利厚生は充実しています。

基本的に全国転勤


新薬メーカーのMRは、基本的に全国転勤の可能性があります。
転勤の間隔は企業によって違いますが、短い人では2~3年、長い人では10年以上転勤がないという場合もあり、企業や人によって差があります。

そしてキャリアアップを望むのならば転勤は避けて通れません。

なぜならば、ピラミッドのようにキャリアアップを目指すほど「数」が限られてくるからです。
例えば、大学担当者を例に挙げますと、開業医・中小病院は全国各地に多数ありますが、大学病院や基幹病院は数が少なく地域も限られます。
大学病院担当になるには、どこかの大学病院担当者が他の地域へ転勤となるタイミングに自分がそこへ行くこととなりますので、必然的に転勤せねばならなくなります。

マネージャー職も全国的に数が限られた中での異動であり、また適材適所の面からもふさわしい人材を選ばれるために、転勤は必須となります。

 

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③ジェネリックメーカーでMRをする

ジェネリックメーカーMRとは、ジェネリックを販売する製薬会社のMRをさします。
国の政策として、医療費を削減するためにも、ジェネリックの普及は進んでいます。

*ジェネリック医薬品とは後発品医薬品とも呼ばれ、新薬メーカーから出された新薬の特許期間が切れた医薬品と同じ有効成分を含み、同等の効果が得られると認められた薬です。
新薬よりも価格が安く、飲みやすいような工夫が加えられていたりします。

ジェネリックメーカーMRの役割

新薬の開発には10~15年ほどの歳月と数百億円以上の費用がかかります。
ジェネリック医薬品は、すでに安全性・有効性が確認された有効成分を使用しているため、約3年という短い期間での開発が可能です。 そのため、新薬に比べて少ない費用で開発することができます。また、新薬は医療関係者にそのお薬の使用方法や安全性情報の伝達または収集に莫大な費用を必要としますが、ジェネリック医薬品ではそうした情報提供費用も最小限にできるため、価格を抑えることができます。
ジェネリック医薬品ってなんだろう?

同じ製薬会社のMRであっても、新薬メーカーとジェネリックメーカーでは役割が違います。

新薬メーカーMRは自社製品を安全にそして有用に使っていただけるように、適正使用の推進のための情報提供や情報収集をします。
そのため学会や海外での症例や情報を届けたり、常に勉強しなければなりません。

ジェネリックメーカーは、長い間使用され、十分に知れ渡っている薬をジェネリックにしているため、医薬品自体の製品知識はそんなに必要とされません。
価格が安いので医療機関や患者さんの経済的な負担を軽減できる点や薬の形状を変えて飲みやすくしたり、苦みを抑える工夫をしている点などの情報提供をします。

給与・福利厚生は?

国策としてもジェネリック医薬品の使用は推進されているため、ジェネリック医薬品は数量ベースでみると順調に増加しています。
しかし新薬メーカーに比べると利益が出にくいので、給与・福利厚生面どちらにおいても新薬メーカーからは劣ります。

異業種からの転職は可能か?

ジェネリックメーカーでは、異業種からのMR募集をしているところもありますので、異業種からジェネリックメーカーMRになることは可能です。

普段の求人の数はそんなに多いわけではありませんので、応募をするなら求人が増える”大型の新薬が特許切れとなり、複数のジェネリックメーカーから薬が発売されるタイミング”が最適です。

求人情報からみる、応募条件

 

こちらは、リクナビNEXTで募集されていた求人になります。
表向きには出ていませんが、未経験からのMR募集ではクリアしなければいけない条件がありますので、詳しく書いていきます。

応募するのに必須な条件

◎大学卒業以上
◎普通免許取得
◎営業経験2年以上(個人目標を持っていた人は、より良い)
◎年齢は30歳まで

求人サイトやエージェントによって詳しく書かれているところとそうでないところがありますが、新薬メーカー、CSOを目指すならば、MR未経験者は上記の4つをクリアしていないと、応募しても審査に通らない可能性が高いです。
(ジェネリックメーカーや医療機器メーカーでは、学歴や年齢などもっと条件が緩和されることもあります)

MRとして仕事をするには、毎日自分で運転して医療機関を訪問します。
担当エリアによっては1日に100KM以上走ることもありますし、何回も高速道路を使った移動をすることもありますので、運転免許は必須です。

また、MRは業界独特のルールがあったり、常に医師や医療関係者のニーズを把握し、勉強し続けなければならない職業でもありますので、人材育成の観点からも年齢は30歳まで、営業経験のある人ということになります。

もう一点、一度離職して、さらに離職してからの期間が長い方の場合は明確な理由がない限り企業からはマイナス要因となりますので、「在職中」の方のほうが審査に通りやすくなります。

異業種からMRに転職した前職の一例

不動産販売
広告代理店
人材派遣会社
銀行
自動車ディーラー
アパレル
航空会社

求められている人物像

◎目標達成への意欲が高い人
◎コミュニケーション力のある人
◎倫理観の高い人
◎自発的に勉強に取り組める人
◎自己管理能力が高い人

おおよそのMRは6か月単位で会社から目標の数字を言い渡され、さらに1か月単位、1日単位などこまめに売り上げの進捗をチェックします。
基本的に直行直帰のスタイルのため、1日のスケジュールを自分で考えて行動しますので、自分に甘い人、誘惑に負けてしまう人には向きません。

自分の置かれている状況、各医療機関でのニーズ、業界全体の動き、他社情報など様々な要因を常に考えながら行動する必要がありますので、どんどん自らの意思で勉強していく方や目標達成に向けて意欲を高く持って取り組める方が求められます。

また、医師や医療関係者は忙しく、話すためにまとまった時間を取れることはそう多くはありませんので、短い面会の中で相手のニーズを掴み、的確な情報提供・収集をする必要があります。
何か答えないといけないと焦り誤った情報を伝えることは患者さんを危険にさらすことであり医師からの信頼も失ってしまうので、もしその場で対応が難しいと思ったら一度質問を持ち帰らせてもらうという方法もあります。
「医薬品」という生命関連商品を扱うMRは、医薬品を通して常に患者さんのことを考え「倫理観」を高く持たなければなりません。

転職エージェントを活用することで採用確率は上がります

先ほどの求人表からもお分かりになると思いますが、私たちが見ることのできる求人票には本当の応募条件がすべて記載されているわけではありません。
実は、表には出ていない年齢や経歴などの情報が隠れている可能性があります。
私たちには出ている情報以上のことを知ることはできないので、応募条件をクリアしているはずの人が応募したのに書類審査に全然受からない・・・という事態が起きます。

しかし、転職エージェントは表に出ていない情報も持っていますので、本当の応募条件をクリアしている求人を紹介してもらうことができ、書類審査を通過できる確率が格段に上がります。
職務経歴書や面接も自分が受けたいと思う企業に沿った内容で添削してもらえるエージェントもあり、全て無料で利用できますので、心強いパートナーとなってくれることは間違いありません。

ただ、一点注意いただきたいのは、エージェントによって扱う案件が違うこと、担当者と合う・合わない等ありますので、転職エージェントを利用する際は最低でも3社以上登録することをお勧めします。

各製薬メーカーの特徴なども詳しく教えてもらえますので、自分が働きたいと思う企業を検討するという意味でも、異業種からの転職をする方には特にエージェントから話を聞いてほしいと思います。

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お勧めのエージェント

転職活動はタイミングが重要ですが、MRの中途採用の場合は特にタイミングが重要です!

新薬の新発売に合わせ人を増やしたいときや急に欠員が出てしまったためにすぐに補充したい時など、製薬メーカーやCSOは即戦力を欲しくてMRを中途採用します。
しかし、それがいつなのかはわかりませんし、急にやってきます。

そのため、常にアンテナを張っているのが良いのですが、難しいですよね。
そんな時に、エージェントに希望の職種や会社などを登録しておけば、希望の求人が出た時や希望に近い求人が出た時に優先して案内してくれますので、後から「もう募集が終わってる・・・」という展開になることを防げます。

登録、利用はすべて無料ですので、次にいつあるかもわからない貴重なMR中途採用のチャンスを逃さないため、また情報を得るためにも2~3社のエージェントに登録しておくことを強くお勧めします!

 

【リクルートエージェント】
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今、転職を考えていらっしゃるなら、登録だけしてみて様々な会社の情報を見比べてみることもお勧めです。

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【ワイアットラクト(株)】
元祖、MR専門の転職エージェントです。
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