女性MRはどんな働き方ができる⁉結婚、出産後に人気の働き方とは

MRは向き・不向きが割とはっきりと出るので、2~3年続けることが出来てこれからも続けたいと思うのなら、それはきっとMRに向いているということです。
新入社員として入社してすぐは開業医のエリア担当を任されることが多いと思いますが、働いているうちに少しずつ自分がこれから先MRとしてプレイヤーとしてキャリアを積んでいくのか、課長職など人を育てていきたいのか、本社機能に携わりたいのかなど・・・どういう働き方をしたいのか、考えるようになります。

しかし、将来のことを考えようとしても、女性MR特有の悩みである「結婚」「子育て」を経たらどうなるのか、なかなかイメージできない方も多いのではないでしょうか?

その理由としては、身近に活躍している女性MRがまだまだ少ないからということがあると思います。
特に内資系では女性の活躍が活発ではないところが多く、特に管理職をしている女性があまりいないという現状があります。
ミクスonlineの記事でも”ロールモデルがいる管理職は、男性では6割超なのに対し、女性では3割に満たない”と発表がありました。

そこで今回は、「女性MRがライフスタイルの変化とともにどのような働き方ができるのか」ご紹介したいと思います。

女性MRの結婚後、出産後の働き方を考える

MRのキャリアプランは、大きく分けると営業の最前線にいるか、内部からサポートするかの2つの選択肢があります。
(いずれも女性MRに限らず男性にも当てはまります。)

①【営業の最前線に居続ける】MRとしてキャリアを積み、チームリーダー、課長、部長と昇進する
②【本社、内部からサポートをする】MSLやプロダクトグループ、人事部、研修部、マーケティンググループなど本社機能に携わる

①営業の最前線にいる働き方

◎プレイヤーとしてMRをする

製薬会社に勤務するMRのほとんどはずっと営業本部に属し、退職までMRとして現場で仕事をするか、チームリーダーから課長などの管理職に昇進していくかのどちらかとなります。

そして、管理職になることを望まず、ずっと現場でMRとして仕事をしたいと思う方も多く、MRとして優秀な成績を収めている人ほど、ずっと現場でMRをしたいと希望する方は多いように感じます。

「ずっと現場のMRでいる」場合、開業医担当、中小病院担当ならば、結婚しても子育て中であってもMRとして働くことは大いに可能です!!

基本的に開業医、中小病院はアポイント制のところが少ないので、たとえ短時間勤務であっても、子供が熱を出して急遽お迎えに行かなくてはならなくなっても、アポイントや期間が差し迫っている訪問予定が無い限り、スケジュールを組みなおすだけなので挽回可能です。

短時間勤務は一番下の子供が10歳まで等の制限があるのでいずれはフルタイムになりますが、子育てしながらMRをしたいという方には非常に魅力的です。

ただ、基幹病院・大学病院を担当する場合は、結婚していてもご主人の理解が得られれば特に問題になることはありませんが、子育て中だと周囲の助けがないと厳しいです。

理由として例を挙げますと、次のようなことが考えられます。
・アポイントで医師に面会することが多いので、もし子供の不測の事態と重なってしまったら行ってもらえる人が必要
・担当の医師が学会へ行く際には、随行と言って一緒に現地まで行くことがあり、遠方の場合は宿泊することもあるので子供を見ていてくれる人を探す必要がある
・担当の医師が講演会の演者になったら、夕方から始まる講演会を聴講し、その後慰労会に参加すると帰宅がかなり遅い時間になってしまう
・医師からの質疑などはスピードを要するものが多く、アポイントの返事が面談希望日の前日に返ってくることもあるため、確認のためにも早朝、夜間でもPCのメールチェックは必要

基幹病院や大学病院のメイン担当は時間的な拘束が長いので、子育てしながらですと周囲のサポートがないと厳しいでしょう。

大学病院担当

去年結婚し、子供はいません。
大学病院はアポイントや出張が多く数日家を空けることもありますが、家事を分担して夫と助け合いながら仕事をしています。

私が子育てしながら短時間勤務をしていた時は、開業医と中小病院を担当し、アポイントや説明会などが多い施設はダブルカバーといって、他にもう一人担当者がいました。
チームのメンバーは暖かく支えてくれていましたが、私自身は急に仕事に穴をあけ誰かにサポートしてもらうことが申し訳なく思っていたので、そこの気持ちをどう前向きに持っていくかも重要です。
チームのメンバーに思いっきり甘えられる、そして自分が働けるときは進んでどんどん仕事を引き受ける、みんなをサポートするという気持ちがあれば、きっと上手く働けるのかなと思います。

◎管理職を目指す

チームリーダーは自分でも担当施設を持ちながら、3~5人くらいのチーム員をまとめる仕事なのでMRをしている時とさほど差はないと思われます。

課長になると、自分の担当施設は持たず、課員への情報伝達、研修、同行訪問、課員のサポートなどが主な仕事になってきます。
本部で受けた研修内容を課員に伝えたり、課員と同行訪問したりと、自分の意思ではなく、他人のスケジュールに合わせて動くことが多くなりますので、子育てしていても課長をしている女性もいますが、この場合も周囲のサポートが必要です。

課長職

子供が2人いますが、フルタイムで課長職をしています。
夫も忙しく手助けはあまり期待できないので、夫婦で出張が重なってしまったときは、泊まり込みのお手伝いさんにお願いしていますよ。
家族間での助け合いだけでなく公的なサービスを活用しています。

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②【本社、MR以外での働き方】

女性MRの中には、MRとして入社し経験を積んだ後、本社やマーケティングなどの部署に異動する人も多くいます。
その中で、特に女性に人気の職種・部署をご紹介したいと思います。

営業から独立した学術のスペシャリスト MSL

MSLとは、メディカル サイエンス リエゾンの略で、販売促進を目的とせず、KOL(キーオピニオンリーダー)と呼ばれる、医師の中でも専門性が極めて高く他の医師に絶大な影響を及ぼす医師に面会し、医薬品の情報提供や収集、治療方針のディスカッションなどを行います。

MRとの違いは、MSLは完全に、営業部門・マーケティング部門から独立しており、仕事の目的が違います。
MSLの主な仕事としては、
・KOLのマネジメント・情報入手
・最先端の医学・学術知識の提供
・医師から依頼をうけた場合、未承認薬の情報提供
・医師から依頼を受けた場合、適応外使用に関する情報提供などです。

MSLは、MRが禁止されている未承認薬や適応外使用の情報提供も提供可能ですので、より先生が知りたい情報について提供することが可能で、一つの症例についていくつもの文献を用意し一緒にディスカッションすることもありますので、医師のパートナー的な存在ともなり得る存在です。。
医学的・薬学知識の専門性を高めたいというかたに人気です。

ただ、KOLの先生との面会ばかりですので、最先端の医学・薬学知識が要求されますし、海外文献を読んだり、時には英語でディスカッションもありますので英語力は必須です。
また、MSLはまだまだ数が少なく全国飛び回ることになりますので、出張が頻繁にあります。

MRと共闘する学術のプロ 製品企画部

製品企画部も、先ほどお話したMSLと同様、MRより専門的な知識を必要とする、学術のプロフェッショナルです。
MSLと違う点は、MSLは営業とは独立した存在であるのに対し、製品企画部はMRに寄り添った働きをします。

製品企画部では、自社製品のプロモーション戦略を立てたり、研修などでMRに自社製品の知識や情報の提供、説明会や医師との面会のサポートなどを行います。
こちらもMRからのキャリアアップとして人気のある職種ですが、こちらはMSLほど出張がありませんので、結婚、出産を経ても働くことができます。

大日本住友製薬(株)で、子育てをしながら短時間勤務をしている方のインタビューがありましたので、掲載します。


大日本住友製薬(株) ホームページ≫社員紹介≫製品企画部

MR職だとどうしても18時~19時の夜間の医療機関訪問や講演会があるため、就業時間が長くなりがちですが、製品企画部では定時の時間内でできる仕事も多くありますので、子育てしながらでも働くことができます。

製薬会社の顔 メディアグループ

製薬会社では、医師に製品情報を知ってもらうツールとして、登録した会員がWeb上で製品情報を動画として閲覧できるMR君(m3.comで提供)や製薬会社のホームページやDVDで知りたい情報を閲覧できるサイトがあります。

実は、そのMR君は美人が多く「本当に在籍する社員が担当してるの?」と質問を受けることがあるのですが、本当にその製薬会社に在籍する社員が担当しており、だいたいが女性MRです。
他にもMR研修時の医師とMRの面会デモンストレーションの動画などに出演したりするのがメディアグループです。

私の友達が一人MR君をやっていますが、その女性は学生時代は女優志望で、MRを4年経験した後に現在のメディアグループにきました。

まとめ

今回は特に女性が働きやすい、人気の部署をまとめてみました。
MRからのキャリアアップやステップアップとして、管理職になる女性は特に結婚している女性・お子さんが小さい女性はまだまだ少なく、MRから学術やMSLなどの部署への異動を希望する女性は増えています。

私の身近にも子供を保育園に預けながら課長職の人や海外事業部で活躍する友人がいます。
現状では出産とともに退職する女性がまだまだ多いというのが現状ですが、各部署共に女性の活躍は以前よりも目にするようになりました。

結婚していてお子さんがいないなら配偶者の理解があればある程度のことは何でも解決できると思いますが、子供がいてまだ小さいうちは出張が多かったり拘束時間が長い職種は働くことが難しいと感じました。
反対に、定時の時間内でできる仕事内容や周囲のバックアップ体制が整っていたら、働ける範囲もグッと広がります。

MRからのキャリアアップに悩んでいる方のヒントに少しでもなりましたら嬉しいです。